分子栄養病理学研究会
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初めての分子栄養学~ 耐糖能を上げる~

最近、「糖質制限」について糖質制限をするよりも「耐糖能」を上げる事が大事
という意見をSNS上で見てじゃあ耐糖能を上げるためにはどうしたらいいの?
と思っている方向けに記事を書きました。

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そもそも「耐糖能」とは

血糖値を正常に保つためのグルコースの処理能力のことです。

この能力が低下すると、高血糖、低血糖をはじめタンパク質のグリケーション~タンパク質に鎖状Ⅾ-グルコース(開環ブドウ糖)がまとわりついて、タンパク質の機能を失う状態~を起こし様々な不調を引き起こします。

しかしグルコースのすべてが鎖状Ⅾ₋グルコースではなく一説によると体内のグルコースの約0・3%、果物に含まれるフルクトースだと約90%開環率だそうです。

グルコースは身体にとって重要な栄養素です。脳が毎時/5g、赤血球が1日/100gを必要とします。
これは糖新生で賄うことは出来ますが、ATPを余計に使うので高脂質、高タンパク食が必要となります。

では耐糖能を上げるためにどうしたらいいのか?

BCAAの新たな生理作用

ご存知の通りBCAAはバリン、ロイシン、イソロイシンからなる分岐鎖アミノ酸で体内で生合成出来ない必須アミノ酸です。これまではタンパク質合成の材料と思われていましたが糖代謝を調整する生理作用に強い影響が有る栄養因子であることが分かっています

BCAAの生理的作用

タンパク質代謝にはロイシンが生理作用を示します。
mTORを通してmRNAの翻訳促進、オートファゴゾーム形成阻害によるタンパク質分解抑制をするので、筋肉の発達や筋肉痛を軽減します。
糖代謝に対する作用はロイシン、イソロイシンで認められおり、耐糖能上昇、耐糖能異常の改善が報告されています。摂取されたBCAAはビタミンB6や脱水素酵素の働きでアセチルCOAまで分解されクレブス回路内で体内のBCAA濃度の調節が行われます。

つまり耐糖能向上のためには以下が必要になります。
BCAAの摂取
BCAAの濃度調節のためミトコンドリア、クレブス回路を正常に働かせるため
グルタチオン
ビタミンB1,2、5、6、ナイアシン
ビタミンC、ビタミンE
Mg、亜鉛、鉄

またグルコースの50%はグルコーストランスポーター4により筋肉細胞に取り込まれますが、取り込まれなかったグルコースは脂肪細胞に取り込まれトリグリセリドとして貯蔵される。

つまり「太る」訳ですね!

グルコーストランスポーター4をしっかりと働かせるためにはウエイトトレーニングが効果的なのですが
BCAAの中のロイシン、高級脂肪属アルコールである「オクタコサノール」がグルコーストランスポーター4を活性化させますので食前にBCAAとオクタコサノールを摂取。

食後に各種ビタミン、ミネラルを摂取することが、耐糖能向上につながります!またクレブス回路阻害作用のあるpm2.5に含まれる重金属、フレロビウム、水銀、ヒ素、アンチモン、マンガン等の除去も重要な要素です。

これには「カルシウムアパタイト」が効果的ですね!
耐糖能を向上させることで、無理な糖質制限を行わず、お米やイモ、ケーキや大福も食べてもしっかりと代謝でき、健康に悪影響が出ない身体になっていきます!!

しかしくれぐれも耐糖能を超えた食べ過ぎには気をつけてくださいね!

あなたの事ですよ!(笑)

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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