分子栄養病理学研究会
新健康自主管理フェアやります!!!

初めての分子栄養学~水の話~

私たちの生命を維持するうえで不可欠な「水」
今回はそんな水の基本的な話です。

私たちの身体は2~3週間くらい食べ物を食べなくても生きていられます。
しかし水を飲まないと4~5日程度で死亡します。

身体から3%程度水分を失うと、強いのどの渇き、集中力低下、運動能力低下が起き4~5%失うと疲労感、頭痛、めまいが起き10%以上失うと死に至ることもあり、人にとって水分の補給は生命を維持するために必要不可欠なもんです。

タップで読みたい場所にジャンプ

では私たちの身体の中で「水」はどんな働きをするのか?基本的な事を見ていきましょう!

成人では体重の約60%が水で、毎日摂取する栄養素は消化管の消化液で分解吸収されますが、そのすべて溶媒は水です。これ以外に酸素、栄養素、ホルモンの運搬、CO2や老廃物の排出、細胞内でのエネルギー代謝、タンパク質合成、核酸合成などの情報伝達物質を溶かしこんでいるのも水です。つまりホメオスタシスの主役といえる物質なんです。

体液の区分
体の中で電解質や栄養素を含む液体を体液と言い、細胞内液と細胞外液に分けられます。

細胞内液には陽イオンK⁺ Ⅿg²⁺ が多く含まれNa⁺少なく陰イオンの
HPO₄²⁻、タンパク質が多くⅭl⁻が少ない。

細胞外液は血管やリンパ管内にある脈管内液約5%、組織間隙に組織液と体腔内液(脳せき髄液、関節液,眼房液、消化液)があり、血液中の血漿と成分的にほぼ同じですが、血漿の方がタンパク質を多く含みます。

陽イオンNa⁺ Ca²⁺が多く、陰イオンとしてCl⁻ HCO₃⁻が多いんです。何故組成が違うかというと、細胞膜には選択的透過性があり、拡散 浸透、ろ過、電位勾配によってエネルギーを使わず、組成の違いが作らます。これを受動輸送と言います。

これとは別にATPを使って濃度勾配や電位勾配に逆らってイオンを運ぶ機構があり、これを能動輸送といいます。

膠質浸透圧
毛細血管の静脈側の組織液の水分を血管内へ引き戻す浸透圧を膠質浸透圧といいそのほとんどを血漿タンパク質のアルブミン、グロブリン
で行うので、アルブミンが低下すると浮腫、むくみが出るんです。浮腫みやすい方はタンパク質とビタミンB6をしっかり摂りましょう!

細胞内外液に含まれる電解質の役割

酸・塩基平衡の維持

身体は過剰な酸やアルカリが作られたり、食べ物から入ってきてもph7・4付近に保つ

神経・筋肉活動の維持

神経や筋肉は電気的,化学的刺激に反応する細胞で正常では-70~-90mⅤの静止膜電位で興奮時に活動電位が発生する。このバランスが狂うと足が攣ったり、痙攣したりするんですね!

浸透圧の維持

細胞内外液に電解質が含まれることで浸透圧を作り、受動輸送を維持します。
上記の機能は水が有って初めて機能するものです。では私たちの身体の中でのどうなっているのでしょうか?

水の動態

健康成人の1日の水分摂取量は約2・5Ⅼ、排出量は2・5Ⅼとほぼ一定でバランスを保っています。
通常食事や飲料水から摂取する水分が約2Ⅼで、これ以外に体内で栄養素を酸化されて生じる代謝水があり

100gあたり下記代謝水が作られます。これでご自分の1日の水分摂取量を調整してみましょう!

糖質60ml
脂質107ml
タンパク質41ml
水の排出

尿~1・4Ⅼ(このうち4~500mlが老廃物を排泄する最低尿量で不可避尿と言います) 便200ml
不感蒸泄~発汗を伴わない、皮膚や呼気からの無意識な蒸発で1日/900ml

内液交流

体内では入ってくる水の量よりはるかに大量の水が体液相互間を交流しています。例えば腎臓の糸球体では1日/170Ⅼ水がろ過され、その99%が以上が尿細管で再吸収されています。
水が大切ってことは皆さんご存知だと思いますが、水は生体内で様々な働きをし、まさに生命の基礎なんですね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

タップで読みたい場所にジャンプ