分子栄養病理学研究会
新健康自主管理フェアやります!!!

初めての分子栄養学~ビタミンCの話~

まだまだ秋の気配を感じさせない暑さが続いてますがこの様なウィルスに対してビタミンⅭがとても有効です。風邪症候群に対してだけではなく、生体内で約3000種類の代謝に関わるビタミンⅭについて基本的な事を見ていきましょう。

一部マスコミ(朝日ですが( ´∀` )風邪症候群に対してビタミンⅭは効果が無いという記事を上げていますが、その記事の根拠となる実験では、ビタミンⅭの摂取量を
1日/100㎎という少量摂取での実験結果で、これから分かる事はビタミンⅭの効果を得るには少量では風邪症候群に対しては効果が期待できないことで、
サンディエゴ大学の実験では1日/3gのビタミンⅭ摂取により予防効果、発症から治癒までの時間が有意に短縮されています。

ビタミンⅭの吸収率

摂取量(㎎)吸収量(㎎)吸収率(%)
10080-9080-90
100074974.9
200087944
3000117239.1
4000109927.5
5000105120.9

この表を見ると2000㎎から急激に吸収率が低下していることが分かりますね

ビタミンⅭの摂取は1000㎎以内を1日数回に分けて摂取することが効率が良いんです。ただしビタミンⅭとグルコースは構造が非常に似ているため血中グルコース濃度が高いとビタミンⅭの吸収が悪くなるため、食前、食間の摂取が良いでしょう!

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ビタミンⅭの働きと期待できる効果

  • 抗酸化作用
  • 血中の活性酸素除去
  • LDLコレステロール酸化抑制
  • 酸化されたビタミンEの還元作用
  • コラーゲン、カルニチン、ノルアドレナリン、胆汁酸などの合成促進
  • 抗ヒスタミン作用
  • インターフェロン合成促進、活性化
  • ウィルス不活化作用、白血球・マクロファージの活性化
  • これにより
  • ガン、ウィルス細胞の増殖抑制
  • 感染症予防、改善
  • 糖尿病発症及び合併症予防
  • 脳の活性化
  • 皮膚症状の改善
  • アレルギー抑制作用
  • 慢性疲労改善
  • 動脈硬化予防、改善

その他書ききれないほどの作用が有りますが、主な物だけでこれだけの効果が認められてるんですね!

ビタミンⅭの選択的毒性

A・ホッファーらの研究によるとビタミンⅭは正常細胞に害を与えることなく選択的にガン細胞を攻撃する。
ガン治療における放射線治療、化学療法の効果を高める作用が有り、これらの副作用を軽減させる効果が有る。
ガン患者の生活の質(QOL)を向上させる。

東京工科大 応用生物学部 佐藤拓己教授の研究チームにより
還元型ビタミンⅭ(RVC)と酸化型ビタミンⅭ(DVC)のがん細胞への作用が明らかになりました。
今まではRVCは体内に取り込まれ、DVCに変化しグルタチオンーアスコルビン酸回路でグルタチオンとビタミンEにより還元されRVCに戻る為DVCには生理作用は無いと思われていましたが、研究により
RVC、DVCともに活性酸素のレベルを有意に低下させる。
DVCには細胞保護作用が有るが、RVCには保護作用は無い。
RVCは血液を循環する転移ガン細胞に対して強い抑制作用が有り、DVCはこの作用が少なく、細胞を保護する作用が有ることが明らかにされました。
DVCは細胞死の抑制作用が確認され、神経細胞の変性を特徴とする脳虚血疾患にも有効と考えられます。

これら以外にも沢山の作用が有り、私たちにとってビタミンⅭはとても重要な栄養素なので積極的に摂取しましょう!

余談ですがその昔小さな島国の大英帝国が何故、世界の海を支配し世界中に植民地を持てたのか理由の一つにビタミンⅭが有ります。

当時世界中の海軍は長い航海中に起きる壊血症に悩まされ、それによる死者は戦闘による死者を上回って居たそうです!ご存知のように壊血症はビタミンC欠乏症です。そんな中イギリス海軍がいち早く壊血症の予防治療にはライムが効くことを発見しイギリス海軍は世界の海を制することが出来たそうです!

ビタミンⅭがあればみなさんも海賊王になれるかも(笑)

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