この記事を読まれてる方は、普段から自分の健康管理に「栄養」や「運動」「鍼灸」「整体」など取り入れてる方多いと思います。
今回の記事は私が患者さんの身体を診る上で一番最初にチェックする「身体の歪み」について簡単にまとめてみました。
「身体可動軸のゆがみによる筋肉、関節の変化」
人の関節は約265か所それ以外に縫合と呼ばれる骨の結合部分が有ります。そのすべてに可動の為の軸が存在します。
その中には頭蓋骨、骨盤の様に実際に関節運動を起こさない部分もありますが、「軸」は存在します。関節の可動方向により1軸~多軸(3軸)関節に分類されます。
- 軸関節~指のPIP関節,DIP関節,IP関節の様に一方向にしか動かない関節
- 軸関節~指のMⅭP関節の様に2方向にしか動かない関節
人の身体は3方向にしか動かない構造なんですね!
1. 身体は三つの軸で可動する。複雑な身体動作も3つの軸の複合運動である。前後屈軸 側屈軸 廻旋軸
2. 軸のゆがみは同じ軸で動く、他の関節に影響する。
3. 軸は小さな力で動かすことができる。
各軸のゆがみによる身体の状態
- 前後屈軸
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立位の場合、前傾、前屈のみ。脊椎の前方に臓器が在るため、人間の身体は前方に動くことが合理的な構造。
筋肉関節の状態~ハムストリングス、前脛骨筋の収縮、下腿三頭筋、大腿四頭筋の伸展足関節より前傾、腰椎4~5番目付近より前屈される。この姿勢のまま脳を垂直に保とうとするため、脊柱起立筋の収縮が増強、腹直筋が伸展され腹部を突き出す。
頸部後屈が起きる。 - 側屈軸
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左右両側にゆがむ。脊柱起立筋、僧帽筋、胸鎖乳突筋、斜角筋群等の筋肉の左右アンバランスがおきる。これにより脊椎のゆがみが生じる。
- 廻旋軸
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脊柱起立筋の廻旋、大胸筋、菱形筋、ローテーターカフ等の左右アンバランスが起きる。
腰椎3番目付近を中心に、上半身、下半身が同一方向、逆方向にゆがむ。
人は見せかけの良い姿勢を取ろうとするし、感覚のずれもあるので自覚と他覚所見では違いが出てくる場合がある。
筋肉は皮膚と違い、一部分の痛みをその筋肉全体に伝える場合があるので軸の狂いにより筋肉に痛みがあると、全体に不調を感じる場合がある。
これだけで、すべての疾患が治癒するわけではないが、軸を整えることで身体が治る準備ができる。その上で「栄養」「運動」「治療」を加えていけば、治癒率を飛躍的に上げる事ができ、スポーツ選手のパフォーマンスアップにも有効である。
何故小さな力で身体は変化するのか?
- 細胞結着
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人体を構成する最小単位は細胞であるが、その細胞がバラバラにならず構造を維持してるのか?大雑把に説明すると
- 体内での変化
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身体の軸がゆがむことにより、無意識に筋肉を収縮させ脳を重力に対し垂直に保とうとします。その結果身体に異常をきたす。当然、生命維持機能に極端な影響は与えないが、日常生活において不自由を感じる程度の変化が起きます。それが外傷に繋がったり、パフォーマンス低下を引き起こします。
ゆがむとは、細胞の型がひずむという事であり、その結果イオンチャネルやギャップ結合のコネクソンが狭められ、分子や各イオンの伝達が阻害され、つまりせっかく摂った栄養素が吸収や運搬され難くなり、代謝や自律神経系に影響を及ぼす可能性が有ります。
頸部筋群もこの影響を受けるため、頸部動脈系の圧受容器に作用し血圧調整にも影響が考えられる。またデスモゾームやヘミデスモゾーム等の固定結合にも不必要な力が加わるため、各イオン分子の流通が悪くなり、代謝が落ち器官や筋肉に影響を及ぼし、ちゃんと栄養素を摂って、運動もしてるのに体調が戻らない方などは一度身体の可動軸の歪みチェックされてみてはどうでしょう?
自分チェックで出来る歪みのチェック
先ず真っすぐに足を揃えて立って足踏みしてください。(これ出来なかったらすぐ病院へ)
①先ず真っすぐに足を揃えて立って足踏みしてください。(これ出来なかったらすぐ病院へ)
②次に右の肩を壁に付けて足踏みしてください。
③足踏みできた人は左肩を壁に付けて足踏みしてください。
これは側屈軸だけのチェックですが、1つのじくが狂っていれば他の関節、縫合も狂ってる可能性はとても高いです!そんな時は「身体の可動軸」を修正できる(決して骨盤調整ではないですよ!)治療家の元で修正してください!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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