100歳まで現役でいるために老化という現象は人類の永遠の課題。人生100年時代において重大かつ深刻な課題でもあります。
平均寿命は女性が87.32歳、男性が81.25歳100歳を超える人も珍しくない時代に入りました。
ここで考えて欲しいのは、100歳まで生きればいいのか?ということです。病や老いに苦しみながら生きるより、100歳になっても仕事が出来る、趣味を楽しめる、独身なら恋愛を楽しんだり新しい知識に興奮し、美しいものや音楽に感動する健やかな心や身体を100歳になっても維持するためにこの記事で「老化への挑戦」と言う大それたテーマを提唱しました。
老化とは何か?
医学による老化の定義は、
- 加齢に伴って活力や生体能力が低下する事
- 老化プログラム説
- 時間の経過とともに老化遺伝子が発現する「DNA障害説」
- 遺伝子が傷つけられて老化が進む
物理学的老化の定義
「エントロピー増大の原理」(熱力学第二法則)
すべての自然現象は秩序から無秩序に向かって進む
これは、身体の組織、細胞レベルで起きる。
つまり細胞の形が不ぞろいになったり、配列が不規則になったりする。老化とは秩序を失う過程である。
「歳だから、仕方ない」「歳を重ねれば衰える」常識の様に言われますが本当にそうでしょうか?
敢えて!言いましょう!
老化は可逆変性であると!
自然老化と強制老化、自然老化、時間の経過とともに起きる細胞の変化、老化圧~時間、強制老化
病気、ストレス、食事、生活習慣によって引き起こされる細胞の変化、老化圧~無知、怠慢時間を戻すことは出来ないが、無知と怠慢はすぐにでも変えることが出来る。
自分の健康や身体を維持するために、必要な生活習慣を知り、実践することで「強制老化」を防ぎ「自然老化」を遅らせることが出来る。これこそが老化への挑戦。
脳の老化 ~本当に年を取ったら新しいことを覚えられないのか?~
記憶のメカニズムは目や耳などから入った情報を暗号化して記憶する。
その際DNA素子に情報を書き込む。
「歳をとって新しいことが覚えられない」などは「覚えられない」のではなく「覚えない」
見せかけの記憶力低下(見せかけの老化)老化圧、怠慢、DNA素子、脳内伝達物質の材料不足(タンパク質、ビタミン、ミネラル、脂肪の不足)
無知と傲慢はすぐに変えることができる!まずは、知ることで老化を防ごう。
- 脳の老化の対策方法
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対策としては、余分な情報を受け取らない。興味のないTVを長時間みたり、暇つぶしのネットサーフィンなどでDNA素子や伝達物質を使うと肝心なことが覚えられない。
- 脳神経を活発に働かせる栄養素
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タンパク質、ブドウ糖、乳酸、DNARNA、ビタミンB1、B6、ビタミンC、葉酸、レシチン、オメガ3、オメガ6
病としての記憶力低下(認知症)、加齢による老化速度(自然老化)は他の臓器と比較して遅い~肝臓や腎臓より衰えない。神経系機能低下30代と80代で16%しか低下しない。90代では脳神経細胞(ニューロン)は50%減少するが常に刺激を与えられたニューロンは減少が抑制される。
アルツハイマー型認知症、遺伝的原因(HLA型)、梗塞,腫瘍、鉛中毒、アルミニウム(胃腸薬、解熱剤)
ソマトスタチン(成長ホルモン、インシュリン、グルカゴンなどの抑制ホルモン)脳の老化を防ぐには、上記栄養素を欠かさずに摂取し、新しい情報を受け取り、論理的な思考を行う以外にはない。それを妨げるものが「無知」と「怠慢」である。
*脳内伝達物質であるドーパミン、アセチルコリンの代用としてニコチンが働く~パーキンソン病や認知機能低下を防ぐ働き。
骨、関節の老化
- 骨の成分
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75%~コラーゲン(タンパク質+ビタミンC+鉄)
25%~ヒドロキシアパタイト
リン酸カルシウム+水酸基(水H₂Oから水素原 子Hが乖離したもの) - カルシウムの役割
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血液のph値維持7.40±0.05以内に維持
神経伝達、筋収縮をコントロール
食品からのカルシウム補給が不足すると血中カルシウム濃度の下限値を下回る。 - カルシウムパラドックス
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血中カルシウム濃度低下~副甲状腺~パラトルモン分泌
骨からカルシウム遊離~腎臓からのカルシウム排出抑制~小腸でのカルシウム吸収促進
パラトルモンは必要以上のカルシウムを骨から遊離させる。
余分なカルシウムは、動脈壁、心臓弁、関節、腎臓に貯まり
動脈硬化、心臓弁石灰化症、五十肩、腎結石の原因
パラトルモンの働きを抑えるホルモン
エストロゲン カルシトニン(食欲抑制効果) - 女性について
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女性は閉経後エストロゲンの分泌は大幅に減少60歳を境にカルシトニンの分泌が0になる
老化圧~カルシウム不足「無知」「怠慢」 - 小学生について
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小学生にも骨粗しょう症は起きる。変形性関節症、カルシウムパラドック~タンパク質分解酵素~
炎症を起しながら軟骨(プロテオグリカン集合体)溶解。
ヒアルロン酸やコンドロイチンはプロテオグリカン集合体のごく一部
タンパク質、鉄、ビタミンA,C,D3,K,カルシウムを必要量とれば骨粗しょう症や変形性関節症は改善する。これらは自然老化ではなく強制老化。
軟骨には血管がない為栄養吸収には運動が必須になる。
血管の老化~人は血管と共に老いる~
加齢と共に起きる形態上の変化、機能低下が血管でも起きる「動脈硬化」血管の力学的強度~内弾性板と外弾性板によって決まる。
弾性板~タンパク質の一種「コラーゲン」「エラスチン」エラスチンが加齢と共にコラーゲンに入れ替わる。
エラスチン~球形タンパクが鎖状に繋がった構造
タンパク質+ビタミンB6+銅
コラーゲン~繊維状タンパクが三つ編みになった構造
タンパク質+ビタミンC+鉄架橋結合~共に分子間の間を繋いで強度を上げているが架橋結合が増えすぎるとこれも血管壁を硬化させる。
- 架橋結合が増える原因
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体内で余剰な糖分がタンパク質と結びつきメイラード反 応と呼ばれる現象が起き、AGEという物質を作る。これが余分な架橋結合を作る。
- 血管でのカルシウムパラドックス
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カルシウムパラドックスにより溢れたカルシウムは血管壁のコラーゲンに沈着し、さらに血管壁を固くする。
- 血管の老化を防ぐ栄養素
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タンパク質、ビタミンB6、ビタミンC、銅、鉄、カルシウム
血管の老化は栄養状態を整えれば改善される老化圧~無知
目の老化
弾力性を持った「水晶体」を「毛様体筋」の力で、厚みを変化させて、「焦点距離」を短くする(近くを見る)。焦点距離の一番近い所を「近点」という。近点は加齢と共に遠くなる性質を持つ~老眼。
小さな文字や図形がはっきり見える距離を「明視距離」~正常明視距離、約25cm水晶体~クリスタリン(タンパク質)毛様体筋~タンパク質
- 白内障と緑内障
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白内障~クリスタリンに架橋結合ができ、光の透過を妨げる原因~AGE過剰,ビタミンC、A,グルタチオン不足。
グルタチオン~グルタミン酸+システイン+グリシン抗酸化物質スカベンジャーの一種、加齢と共に減少する
緑内障~水晶体と角膜の間に「房水」という液体が満ちている。「過酸化脂質」により房水の粘度が上がり圧力が高まることが原因。
肌の老化
ご自分の顔と太ももの肌を見比べて見てください。殆どの方が、顔の老化がはっきりしているのに、
太ももの老化はそれほどはっきりしていない事に気づくでしょう。
何故、顔と太ももに老化の差が表れるのか?顔と太ももでは紫外線を浴びる量が違うから!
紫外線こそ肌の老化の原因!と思われていますが、半分正解で半分は間違えです!
一般的に言われる紫外線の害
A紫外線~メラニンの色を濃くする、コラーゲン変性を起こす
B紫外線~皮膚に炎症を起こす。しみ、そばかす、乾燥
C紫外線~放射線と同等の有害性、オゾン層に吸収され地上にはほとんど届かない。
- 紫外線の効果
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脂肪酸~コレステロール~ビタミンDパラトルモンがコントロール
- 紫外線
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ビタミンDが充分な時は紫外線を受けてもビタミンD合成を始めない。
老化は、心臓や脳、筋肉、骨など紫外線の当たらない場所でも起きる。
紫外線は皮膚の老化に直接は関わっていない。 - シミ、そばかす
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受けた紫外線が体内に入るの防ぐカーテンがメラニン。これが残ったものがシミ、そばかすしわ~皮膚のコラーゲン分子が傷つき折れた際、架橋結合が出来、折れたくせがシワ。
- 肌の張り
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皮膚の水分を含む分子プロテオグリカン集合体の減少
老化の真犯人
ここまで見てきた老化といわれる秩序の崩壊には、すべて「活性酸素」が引き起こしています。
自然老化を活性酸素が加速させ強制老化や病を引き起こす。細胞やDNAレベルでの破壊活動を行います。
- 活性酸素が出来る原因
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ストレス、紫外線、風邪などのウィルス感染、細菌感染、汚染物質、添加物、薬物代謝、ATP合成,生理的活動時
- 活性酸素除去物質スカベンジャー
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生物は生きるだけで、活性酸素を大量に発生するためそれを除去する方法を備えている。
体内で作られるスカベンジャーSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、鉄、銅、マンガン、亜鉛、セレン、タンパク質、グルタチオン~グルタミン酸+システイン+グリシン 尿酸 - 体内で作れないスカベンジャー
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ビタミンA,C,E,B2、COQ10、アルファリポ酸、アスタキサンチン
人参やカボチャに含まれる色素、カロチノイド、パーフェクトコーディング理論これらの栄養素の必要量は個体差があるためすべての代謝を賄うだけの量を摂取する必要がある。
これこそが、強制老化に対抗する唯一無二の方法 - 自然老化への対抗法
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自然老化の正体とは、「細胞分裂の減少からの停止」
「これはテロメア細胞の損傷による」テロメア細胞の損傷を防ぐために対抗する方法は高たんぱく、高脂肪、ビタミンE、などの抗酸化物質の摂取です。
最後に
自然老化、強制老化の正体と対処法をお伝えしました。ぜひこの知識を活用して、「健康自主管理」を実践してください。今後5~10年で私たちを取り巻く、健康保険や介護保険を取り巻く環境は激変していくでしょう。
例えるならアメリカ型医療保険に変わっていくでしょう。現在、保険が使える疾患は確実に減少しています。
健康保険を使って、風邪で内科に掛る事は出来なくなるでしょう。これからは確実に、自分の健康は自分で守る時代に入ります。健康とは自ら作り、守る物だということを知ってください。最後までお読み頂きありがとうございました!
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